第147章 共にする

宮本陽叶は、まだ呆気にとられて反応の鈍い彼女を見つめ、根気よく説明した。「今夜はこの通りをデモ隊が通過するんだ。リスクが高すぎる」

「だからさっき、ホテルのスタッフと相談してきた。今夜は僕たち、同じ部屋に泊まることになる」

「明日になったら、別のホテルに移ろう」

福田祐衣の目がさらに虚ろになったのを見て、宮本陽叶はついに失笑した。「まだ怖いのか?」

福田祐衣はごくりと唾を飲み込んだ。

恐怖は確かに和らいだが、気まずさは指数関数的に増大していた。

「ちょっと大袈裟すぎませんか? 私、一人でも大丈夫ですよ。今夜また誰かがドアを叩いたりしなければ……」

さっきのドアを激しく叩く人物を...

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